車担保金融でお金を借りて、返済出来なかったらどうなる?

自動車担保金融でお金を借りて返済できない場合はどうなる?

手元の車を担保にお金を借りる自動車担保融資でが、車に乗ったまま借りられる業者もあり、その手軽さが魅力だと思います。

でも、返済が出来なくなったときに何が起き、どう動けば被害を最小限に抑えられるのかを知っている人はあまり多くないと思います。

そこで、返せなくなったときに起こることを順番に追いながら「いま自分はどの段階か」「何をすればいいか」を分かるようにまとめました。

そもそも車担保金融は、あなたが思っているより危険

車担保金融は、ざっくり言えば「車を“人質”にしてお金を借りる」仕組みです。

業者によって扱いはさまざまで、これまでどおり車に乗り続けられるところもあれば、契約と同時に車を業者に預けて保管されるところもあります。

ただ、どちらの場合でも、車検証でその車の持ち主とされている名義は、貸した業者に書き換えられているのが一般的です。

きちんと全額返せば車は自分のものに戻りますが、返せなくなった瞬間に、乗っていた車は業者に持っていかれ、預けていた車はそのまま戻ってこなくなります。

覚えておいてほしいのは、返済が滞ったときの怖さは「車を失うことだけではない」という点です。

実際には、車を失う、借金が残る、信用情報に傷がつく、悪い業者なら違法な取り立てを受ける、というダメージが重なって襲ってきます。

返済できなくなると、どんな順番で何が起こるのか

段階1:滞納の直後は「借金が増えていく」

返済日を過ぎると、最初は電話や手紙で「支払いが確認できていません」という連絡が来ます。

ここで怖いのが、返済日の翌日からどんどん上乗せされていく「遅延損害金」です。

これは延滞へのペナルティのようなもので、普通の利息より高めに設定されていることが多く、放っておくほど借金は膨らんでいきます。

この段階は、まだ車も手元にあり、選択肢も多く残っている「いちばん動きやすいタイミング」です。

そのうちなんとかなる」と先延ばしにせず、早めに業者へ連絡して返済についての相談をする事が大事です。

段階2:車が引き上げられる

督促を放置したまま時間が経つと、業者が車を回収しに来ます。

契約書には「返済が出来なかったらすぐに車を引き上げてよい」という内容が書かれているのが普通なので、ある日レッカー車が来て、自宅や駐車場から車が運ばれていく、ということが現実に起こります。

しかも、このとき使われたレッカー代や保管料まで、あとから自分の借金に上乗せされることがあるのです。

通勤や仕事で車が必要な人にとっては、いきなり足を失って生活が回らなくなるのはかなりきついと思います。

段階3:車を売られても、借金が消えるとは限らない

持っていかれた車は、業者によって中古車市場やオークションで売られます。

ここで多くの人が誤解しているのですが「車を取られたんだから、これで借金は終わりでしょ?」とは限りません。

もし車が借金より高く売れたら、その差額、つまりおつりにあたるお金は、本来あなたに返されるべきお金です。

これは「清算金」と呼ばれ、業者は借り手に支払わなければならないと定められています。

ただし、注意したいのは「黙っていても必ず返ってくる」わけではない点です。

業者が車をわざと安く評価して差額が出ないように見せかけたり、本当は差額があるのに支払わないまま放置したりすることもあり、その場合は自分から請求しないと受け取れないことがあります。

悪質な業者だと、この返金そのものを無視してくる場合もあります。

一方で、車を売っても借金を返しきれなかった場合は、車も失ったうえに、残った借金はそのまま自分に残ります。

つまり、残った分は引き続き請求が続き「車もない、借金も残る」という、いちばんつらい状態になりうるのです。

段階4:残った借金のために、給料や貯金が差し押さえられる

ここで誤解されやすいのですが「担保にした車そのもの」については、差し押さえるわけではありません。

車の名義はもともと業者側にあるため、業者は裁判を経ずに、契約に基づいて直接車を引き上げて処分します。

問題になるのは、車を売っても返せずに残った借金、つまり残債のほうです。

この残債は、担保とは関係のない普通の借金としてそのまま残ります。

これを払えないでいると、業者は裁判や支払督促といった手続きを起こし、裁判所から「差し押さえてよい」というお墨付きを得たうえで、あらためて給料や銀行口座のお金といった身の回りの財産を強制的に差し押さえることができます。

つまり「車を担保にしているから給料や貯金は無関係」とは言い切れず、車を失ったあとも追いかけてくる可能性があるんです。

見落としがちな「後からじわじわ効いてくる」ダメージ

車を取られたり差し押さえられたりといった目に見える被害だけでなく、後から効いてくるダメージもあります。

返済が滞ると、その記録が金融機関の共有データベースに「事故情報」として残ります。

これがいわゆる「ブラックリストに載る」という状態です。

こうなると、だいたい5年から7年くらいの間、新しいクレジットカードが作れない、住宅ローンや車のローンが組めない、スマホ本体を分割払いで買えない、賃貸の部屋を借りる審査に通りにくくなる、といった影響が出ます。

いまの借金を返せないことが、数年先の自分の選択肢まで奪ってしまうわけです。

車担保金融からこんな取り立てを受けたら、それは違法

車担保融融資をやっている業者の中には、正式な登録をしていない、いわゆる「ヤミ金」や悪質な業者も混じっています。

こうした相手から借りて返せなくなると、トラブルはさらに深刻になります。

覚えておいてほしいのは、お金の取り立てには法律で決められたルールがあり、次のような行為は禁止されているということです。

夜9時から朝8時までの時間に電話や訪問で取り立てること、勤め先に押しかけること、保証人でもない家族に「代わりに払え」と迫ること、近所に借金のことを言いふらしたり玄関に張り紙をしたりすること。

これらはすべて違法です。

それでも悪質な業者は平気でこうした行為に出てきますし、車を不当に安く見積もって取り上げたうえに、よくわからない手数料を上乗せして高額な請求をしてくることもあります。

もしこうした取り立てを受けているなら「業者が法を犯している」状態だと知っておいてください。

いま返済が苦しい人が、すぐにできること

ここまで読んで「自分のことかもしれない」と感じたなら、大事なのは、固まって何もしないのではなく動き出すことです。

段階別に、いまできることをまとめておきます。

まだ車が手元にあり、滞納していない、あるいは滞納し始めたばかりの段階なら、まずは業者へ連絡し「返済の計画を見直せないか」と相談してみて下さい。

正直に状況を話すことで、車をすぐに持っていかれるのを少し待ってもらえることもあります。

借金全体がもうどうにもならないと感じる段階なら、弁護士や司法書士といった専門家に相談するのが近道です。

任意整理や自己破産といった、借金を整理する債務整理と呼ばれる方法があり、専門家が業者に「これから私が代理人です」という通知を送ると、しつこい取り立てがいったん止まります。

費用が不安な場合でも、無料相談を受け付けている事務所や、収入が少ない人向けの法テラスといった公的な窓口があります。

チェック! 今ある借金の事を専門家に無料で相談できるのはこちら

もし、業者が深夜に押しかけてきたり、脅すような取り立てをしてきたりした段階なら、それは違法行為です。

電話の録音や着信履歴、業者とのやり取りのメモなど証拠を残したうえで、ためらわず警察や弁護士に相談してください 。

逆に、やってはいけないのが「別のところからお金を借りて返す」ことです。

新たな借金で一時的にしのいでも、返す相手が増えるだけで、状況はさらに悪化します。

苦しいときほど、新しく借りて埋めようとするより、誰かに相談して整理していくほうが結局は近道です。